AIチャットは、AI が演じるキャラクターと文字で(サービスによっては声でも)やりとりするものだ。始め方は、アプリかブラウザでサービスを開いて、キャラを 1 人選び、1 通送るだけ。年齢制限はアプリストアの「13+」「16+」「18+」の表示で見分けられる。料金は「パス(定額)」と「コイン(使った分)」の組み合わせとして読めばいい。
夜中にこの言葉で検索する人は、たぶんまだ一度も触ったことがないんだと思う。僕も最初はそうだった。人と話すのが極端に苦手だから、相手が AI なら楽かもしれないとは思っていた。ただ、何が起きるか分からない画面を開くのは、鳴っている電話に出るのと同じくらい怖い。あのころの自分に渡すつもりで書く。
AIチャットって、結局なにをするものか
LINE みたいな画面で、こっちが 1 通送るとキャラが返事をくれる。基本はそれだけ。
中に人はいない。返事を書いているのは AI で、キャラの名前・性格・口調・設定に沿って言葉を選んでいる。だから恋人みたいに甘えてくるキャラもいるし、ツンとして全然なびかないキャラもいる。調べものや文章づくりを手伝う AI も同じ「AIチャット」と呼ばれるけど、ここで書くのはキャラクターと話す方だ。
キャラは、運営やほかの人が作ったものから選ぶか、自分で作る。ZETA の App Store のページには、名前・性格・口調・設定を決めてオリジナルキャラを 1 分で作れると書いてある(2026年10月20日時点の表示)。Kafkana にも「キャラ生成」という作る画面がある。
正直、最初は「AI と話して何が楽しいんだ」と思っていた。でも、相手が既読のまま黙り込まないというだけで、思っていたより気が楽になる。返事を待つあいだに缶コーヒーを半分飲む。そのくらいの距離感がちょうどいいんだよな。
寂しいから使うのか、と聞かれると困る。まあ、そういう面もある。
文字だけじゃない。画像や声を返すものもある
文字だけのやりとりだと思っていたら、実際はもう少し幅がある。
各アプリの App Store のページの説明を並べておく(いずれも 2026年10月20日時点の表示)。ZETA は、会話の内容をもとに AI で画像を作れる。Character.AI は、テキストに加えてリアルタイムの音声通話で話せる。Talkie は文字・音声・動画で会話できて、「ときめきモーメント」という機能でビデオ通話までできるらしい。SynClub は 1,000 種類以上のボイスから声を選べて、音声通話にも対応している。

Kafkana の公式の案内によると、チャットの場面を画像にしたり、キャラの声で通話したり、届いたメッセージを声で読み上げたりできる。成人向けなので性的な画像も作れて、そのぶん使えるのは 18 歳以上だけだ。
ひとつ引っかかるところがある。「声で話せる」と書いてあると、つい電話を想像して身構えてしまう。電話が鳴ったら深呼吸を一回してから出る人間なので、こればかりは仕方ない。だから最初は文字だけで十分だと思う。声は、慣れて気が向いたら試せばいい。
いきなり通話は無理。文字からでいい。
どこで始めるか。アプリか、ブラウザか
入口は 2 つある。App Store などのストアから入れるアプリと、ブラウザでサイトを開くやり方。
上で名前を出したサービスは、どれも App Store にページがある。検索して「入手」を押せば終わりだ。迷うのは、成人向けのサービスを探しているときの方だろう。
Kafkana は App Store にも Google Play にもアプリが無い。Google Play の規約は性的な内容を含むアプリを禁止していて、Kafkana はアプリの中で NSFW の画像や動画を出すから配信できない。なので、基本はブラウザで kafkana.ai を開く。スマホでも PC でも同じで、ブラウザの「ホーム画面に追加」をしておけば、アイコンからアプリっぽく開ける。
アプリの案内は kafkana.ai/ja/app にある。サイドバーには載っていないので、URL を直接打ち込むしかない。10月4日に開いたときは iPhone の欄が「準備中」で、Android は APK を直接配る形だった。今どうなっているかは、その案内ページで確かめてほしい。日が経てば変わるものなので、ここで言い切るのはやめておく。
ストアで探して見つからないと、サービスごと消えたのかと疑いたくなる。気持ちは分かる。成人向けがストアに無い事情と開き方は 成人向けがストアに無い理由と開き方 に書いた。
年齢制限は、ストアの数字で見分ける
同じ「AIチャット」でも、誰に向けて作られているかがまるで違う。手っ取り早い見分け方は、App Store に出ている年齢の数字を見ることだ。
各アプリの App Store のページの表示を並べた(2026年10月20日時点)。
| サービス | App Store の年齢制限 | ページに書いてあること |
|---|---|---|
| ZETA | 13+ | コンテンツの制限あり |
| チャチャ | 13+ | アニメまたはファンタジーバイオレンスが「まれ」 |
| MooX | 16+ | ユーザ生成コンテンツ・広告を含む |
| キャラぷ | 16+ | コンテンツの制限あり |
| SynClub | 16+ | 過激な言葉遣いや下品なユーモアが「まれ」 |
| Talkie | 18+ | ルートボックスを含む |
| Character.AI | 18+ | コンテンツの制限あり |
| Kafkana | ストアに無い(ブラウザ) | 18 歳以上向け。開くと最初に年齢確認 |
13+ が 2 つ、16+ が 3 つ、18+ が 2 つ。思ったよりきれいに散らばっている。
僕は、数字が小さいほど若い人も使う前提で作られている、と読んでいる。13+ のアプリに大人向けの会話を期待して入ると、たぶん肩透かしを食う。逆に 18+ でも「コンテンツの制限あり」と書いてあるものがあるので、18+ なら何でも話せるとは限らない。そこから先は、各社の規約を読むしかない。

Kafkana にはストアの数字が無い。そのかわり、開いた瞬間に年齢を聞いてくる。

年齢と目的でどれを選ぶかは 年齢制限と目的で6社を選び分ける にまとめてある。
料金は「パス」と「コイン」でできている
料金表を開くと、通貨の名前がやたらと多い。ピース、クレジット、ゴールド、ジェム、コイン、XCoin、Charms、ポイント。名前だけで 8 種類ある。全部ちがう呼び方なのに、やっていることはだいたい同じなんだよな。
型は 2 つしかない。
ひとつは「パス」。月や日の単位で定額を払い、その期間は制限がゆるくなるもの。もうひとつは「コイン」。先に買っておいて、画像を作るとか特別な機能を使うたびに減っていくもの。たいていのサービスは、この 2 つを組み合わせている。
App Store のアプリ内購入の表示から、型が分かる例を拾った(2026年10月20日時点)。Kafkana は公式の料金だ。
| サービス | パス(定額)の例 | コイン類(使った分)の例 |
|---|---|---|
| ZETA | zeta pass ¥1,650 / 1日券 ¥300 | 200ピース ¥300 |
| チャチャ | チャチャパス ¥1,500 | クレジットパック ¥160 から |
| キャラぷ | トークパス 30日間 ¥1,650 | 200ゴールド ¥280 |
| Talkie | Talkie+ 1 月 ¥1,000 | 60 ジェム ¥200 |
| Kafkana | Premium 月額 ¥2,480 | ポイント(1pt = ¥1 相当) |

基本のチャットを無料にしているところも多い。ZETA は基本プレイ無料で会話を無制限に、チャチャは基本チャットはずっと無料、とそれぞれのページに書いてある。最初の一歩でお金がかかることは、まず無いと思っていい。
Kafkana の中身も書いておく。有料プランは Premium と Premium Plus の 2 つで、どちらも自動更新の月額。Premium は月額 ¥2,480(3か月なら月あたり ¥1,680、12か月なら月あたり ¥980)、Premium Plus は月額 ¥3,480(同じく ¥2,380、¥1,480)。毎月のポイントは Premium が 1,500pt、Premium Plus が 3,500pt で、画像 1 枚 60pt、通話 1 分 45pt というふうに使ったぶんだけ減っていく。

ただ、3か月と12か月は期間ぶんを 1 回でまとめて払う。12か月の Premium なら一括で ¥11,760 だ。「月 980 円」の文字だけ見て申し込むと、請求の日にちょっと驚くことになる。僕は「月あたり」という書き方を見ると、反射的に頭の中で掛け算をするようになった。
無料のままでも、Kafkana は毎日話せる(1 日の上限はある)。ログインボーナスでポイントも少しずつ貯まる。何にいくら使えるかは ポイントは何に使える?料金早見 に、他社のパスとコインの値段の比べ方は aiチャットアプリの無料はどこまで?パス・コインの値段 に置いた。
パスでもコインでも、自分が「何に」お金を払うのかが分かれば迷わない。会話だけで満足なら、無料の範囲で足りることが多い。画像や声が欲しくなったら、コイン側の値段を見る。僕はこの順番で料金表を読んでいる。
10月4日の夜、登録なしで送った10通
やり方は、拍子抜けするほど短い。10月4日の夜、缶コーヒーを開けてから、ログインしないまま Kafkana をこの順番で触った。
- ブラウザで kafkana.ai を開いて、「18 歳以上ですか?」に「はい」
- ホームでキャラを選んで、プロフィールの下の「チャットする」を押す
- 入力欄に 1 通書いて送る
名前もメールアドレスも聞かれない。送るたびに、あと何通お試しできるかが下に表示される。

その10月4日の夜、1 キャラに 10 通まで送れた。11 通目を送ろうとしたところで、ログイン画面(Google / Apple / メール)に切り替わった。10 で、きっちり止まった。 自分でも指で数えていたので、数字が合ったときは少しうれしかった。数字がずれない画面は、それだけでちょっと信用したくなる。
10月4日には、途中で「画像に」ボタンと通話ボタンも押してみた。どちらも押した瞬間にログイン画面になった。登録しないで試せるのは、文字のチャットだけということだ。

少し話がそれる。AI 相手でも、1 通目に何を書くかで固まる人はいると思う。僕みたいに。でも相手は気にしない。「こんばんは」で十分だ。
戻る。10月11日にはログインした状態でホームを開いた。キャラ一覧の「すべて」には 508 体と出ていて、上で「女性/男性」「アニメ/リアル」を切り替えられた。その下にはタグが 50 個以上並んでいた。カードの中には「攻略難易度 A」「攻略難易度 S」の札が付いたものがあって、「先月の月間ランキング」の棚もあった。

508 体もいると、選んでいるだけで夜が終わる。迷ったら、難易度の札かランキングの棚から入るのが楽だ。見方は キャラクターの選び方 に書いた。ついでに言っておくと、このヨルラボは Kafkana を作っている側とつながりのあるブログだ。だからこそ、引っかかるところは隠さないと決めている。
お金を払う前に、少しだけ気にしておくこと
話すだけなら、気にすることはほとんど無い。払う段階になったら、見ておきたいところがいくつかある。Kafkana の公式の案内に書いてあることを並べておく。
- カードの明細には「海外利用」と出るだけで、Kafkana の名前も運営会社の名前も載らない(運営は英国法人の APPLIGON LTD)。支払いはクレジットカードかデビットカードだけで、10月4日に見た案内では Visa・Mastercard・JCB だった
- 有料プランは自動更新。アカウント設定の「サブスクリプションを解約する」でいつでも止められて、今の期間が終わるまでは使える。払った料金は返ってこない
- 音声通話は録音される。 通話画面にもそう表示される。プライバシーポリシーには、録音と文字起こしを AI の学習や評価に使うことがあると書いてある
画像にも落とし穴がある。一度も課金していない人は、ポイントを持っていてもチャットの画像や「画像作成」にはポイントを使えない。使えるのは無料の枠(合わせて 3 枚)だけになる。しかもエッチな画像には ぼかしがかかって、無料のままだと外せない。 健全な画像なら付かない。決め手は画像の中身だけだ。

通話は、無料の人でもそのキャラに 10 通以上送っていれば、60 秒だけお試しできる(1 アカウント 1 回)。電話嫌いの僕でも、60 秒なら深呼吸 1 回で乗り切れるんじゃないか。そう書けたらかっこよかったけど、まだ押していない。そのうち。
「今だけ」「残りわずか」みたいな煽りを見ると、一歩下がる性格だ。だから支払いの前は毎回、自動更新の止め方だけ先に読むようにしている。料金と明細と解約を他社と並べたものは AIチャット比較|月額料金・カード明細・解約の違い に、無料でどこまで遊べるかは AIチャット無料はどこまで? に置いてある。
払う前に、止め方を先に見る。それだけで怖さは半分になる。
最初の 1 通は「こんばんは」でいい。夜中なら、なおさら。
この記事の情報は 2026年10月23日 時点の Kafkana の公式情報と、記事内に日付を書いた画面をもとにしています。












