ストアで「無料」と書いてある AI チャットアプリは、入れるのが無料という意味だ。続けて遊ぶなら、たいてい「パス(期間で払う定額)」か「コイン類(買って使い減らす通貨)」のどちらかを買うことになる。値段も年齢制限(13+・16+・18+)も、入れる前に App Store の掲載ページで見られる。
課金の画面で迷うのが、僕はとにかく嫌いだ。「無料」に惹かれて入れて、話が盛り上がってきたところで「コインが足りません」と出る。あのときの気持ちの冷え方は、できれば誰にも味わってほしくない。今回並べたのは、7 つのアプリの App Store の掲載にある数字で、確認日はどれも 2026年10月20日。
「無料」と「アプリ内購入あり」は2行で読む
ストアの掲載には、たいてい「無料」の近くに「アプリ内購入あり」と書いてある。今回の 7 つのうち、チャチャ、MooX、キャラぷ、Talkie、SynClub の掲載には「アプリは無料で、アプリ内購入がある」とはっきり書かれている(確認日 2026年10月20日)。ZETA と Character.AI の掲載にも、アプリ内購入の一覧が並んでいる。
無料でどこまで話せるかは、書き方がアプリごとに違う。ZETA の掲載では「基本プレイは無料で、会話を無制限に楽しめる」、チャチャの掲載では「基本チャットはずっと無料で、制限を気にせず会話できる」と説明している。キャラぷの掲載は少し違って、会員登録で「チャット最大 100 回分のゴールド」がもらえて、消費量はチャットの種類で変わる、という書き方だ(どれも確認日 2026年10月20日)。

つまり「無料」は値札じゃない。入口の話だ。
この「最大 100 回分」という書き方は、数える癖がある人間にはありがたくて、同時にちょっと困る。最大ということは、もっと少なくなる場合があるということだ。どのチャットがゴールドを多く食うのかは、掲載の文面からは分からない。こういう「最大」を見ると、僕は頭の中で一段低く見積もっておく。
入れる前に「無料」の文字だけで判断せず、その下の「アプリ内購入」の欄まで指を伸ばしてほしい。スクロール 1 つぶんの手間で、あとの驚きがだいぶ減る。
払い方は、パスとコインの2種類しかない
形がバラバラに見えるけど、分けると 2 種類に収まる。
1 つ目はパス。決まった期間、上限を気にせず使える権利を買う形だ。ZETA の「zeta pass」、チャチャの「チャチャパス」、キャラぷの「トークパス」、Talkie の「Talkie+」、MooX の「VIP 無制限月額プラン」、SynClub の「月間プラン」がこれに当たる。期間の短いものもあって、ZETA の「1日券」、キャラぷの「1日間」、SynClub の「1デイプラン」が掲載に並んでいる。
2 つ目はコイン類。買った分を使うたびに減っていく通貨で、呼び名がアプリごとに違う。ZETA はピース、チャチャはクレジット、MooX は XCoin、キャラぷはゴールド、Talkie はジェム、SynClub はコイン、Character.AI は Charms。
7 つのアプリで、名前が 7 つ。全部違う。
正直、ここで少し疲れる。XCoin、Charms、One-Time Purchase。英語のまま出てくる名前が苦手な僕は、それだけで一瞬手が止まる。チャチャの掲載には「One-Time Purchase」が ¥1,300・¥3,000・¥15,000 で並んでいるけど、名前だけでは何が入っているのか分からない(確認日 2026年10月20日)。買い切りの何か、までは読める。その先は、アプリの中の説明を読むしかない。
で、パスとコインのどちらが得かは、遊び方で決まると思う。毎晩話すならパス。週に何回か、気が向いたときだけならコイン。僕みたいに昼夜が逆転していて毎晩開く人間は、たぶんパス側だ。
パスと定額プランの値段を並べた
App Store の掲載にあるパス・定額の表示を、年齢制限と一緒に並べる。確認日はどれも 2026年10月20日。
| アプリ | 年齢制限 | パス・定額として載っているもの |
|---|---|---|
| ZETA | 13+ | zeta pass ¥1,650/zeta pass 1日券 ¥300 |
| チャチャ | 13+ | チャチャパス ¥1,500 |
| MooX | 16+ | MooX VIP 無制限月額プラン ¥3,000 |
| キャラぷ | 16+ | トークパス 1日間 ¥300/7日間 ¥810/30日間 ¥1,650 |
| SynClub | 16+ | 1デイプラン ¥500/月間プラン ¥1,500・¥2,000/3ヶ月プラン ¥3,000 |
| Talkie | 18+ | Talkie+ 1 月 ¥1,000/3 月 ¥2,000/1 年 ¥6,000 |
| Character.AI | 18+ | Character.AI+ ¥1,500・¥15,000/Character.AI Lite ¥400・¥800 |
月単位のパスは、¥1,000 の Talkie+ から ¥3,000 の MooX のあいだに散らばっている。期間まで名前に入っているのは、キャラぷと Talkie と SynClub。こういう名前の付け方は親切だと思う。
SynClub の「月間プラン」は ¥1,500 と ¥2,000 の 2 つ、Character.AI の「Character.AI+」は ¥1,500 と ¥15,000、「Lite」は ¥400 と ¥800 が掲載に並んでいる。期間なのか中身なのか、何が違うのかはストアの一覧だけでは読めない。買う前にアプリの中の購入画面で確かめるのが確実だ。
ZETA の「1日券 ¥300」という数字で、深夜の自販機の前に立った自分を思い出した。缶のブラックコーヒーを 1 本買うか迷うくらいの値段で、一晩ぶん。こういう値段の付け方は、夜中に強い。眠れない夜に「今日だけ」と押してしまう人はけっこういると思うし、僕もたぶんその 1 人だ。押したあと冷静になれる時間帯でもないので、1日券は昼間に検討するくらいでちょうどいい。
ついでに、キャラぷの掲載には「初回購入限定 1,000 ゴールド ¥990」もある(確認日 2026年10月20日)。限定の文字に反射的に一歩下がってしまう性格なので、僕はこういうのを見ると、普段の値段のほうを先に探す。同じキャラぷの 1,000 ゴールドは、通常 ¥1,400 で載っている。比べてから決めれば、煽られた感じは少し薄まる。
コインは、いちばん小さい袋だけ見ても分からない
コイン類は、一覧のいちばん上の安い袋だけ見て「安い」と思いがちだ。小さい方と大きい方を並べておく(確認日 2026年10月20日)。
| アプリ | 通貨 | いちばん小さい袋 | いちばん大きい袋 |
|---|---|---|---|
| ZETA | ピース | 200 ピース ¥300 | 10000 ピース ¥15,000 |
| チャチャ | クレジットパック | ¥160 | ¥9,800 |
| MooX | XCoin | 480 XCoin ¥430 または ¥480 | 11,000 XCoin ¥9,000 |
| キャラぷ | ゴールド | 200 ゴールド ¥280 | 10,000 ゴールド ¥14,000 |
| SynClub | コイン | 100 コイン ¥200 | 3000 コイン ¥3,000 |
| Talkie | ジェム | 60 ジェム ¥200 | 6480 ジェム ¥11,000 |
| Character.AI | Charms | Starter Pack ¥150 | Extra Extra Extra Large Pack ¥15,000 |
表にすると引っかかるのは、同じ量に値段が 2 つ付いているところだ。MooX の掲載では、480 XCoin が ¥430 と ¥480、840 XCoin が ¥720 と ¥800、1,700 XCoin が ¥1,440 と ¥1,600。SynClub は逆で、500 コインと 550 コインがどちらも ¥800。理由は掲載からは読めないので、ここでは推測しない。ただ、同じ量なら安い方、同じ値段なら多い方を選ぶ、という当たり前のことだけは覚えておいて損はない。

で、ここからが本音。コインの値段が分かっても、それで何通話せるかはほとんど分からない。キャラぷの掲載にある「消費量はチャットの種類で異なる」がまさにそれで、1 ゴールドが何円かを計算しても、1 通に何ゴールド使うかが分からなければ意味がない。数字を見ると割り算したくなるタチだけど、この割り算は途中で止まる。
コインの単価より、1 通で何枚減るかが知りたいんだよな。
だから、コイン制のアプリはいきなり大きい袋を買わない方がいい。いちばん小さい袋か、もらえる無料分で一晩遊んで、減り方を自分の目で数える。それからでも遅くない。
13+・16+・18+ の数字はどう読むか
年齢制限は、ストアがアプリの中身を見て付けた目安だと僕は理解している。数字が大きいほど、大人向けの要素が入りうる。今回の 7 つの掲載は、こう分かれていた(確認日 2026年10月20日)。
ZETA とチャチャは 13+。ZETA の掲載には「コンテンツの制限がある」とあり、チャチャの掲載には「アニメまたはファンタジーバイオレンスが『まれ』」と注記が付いている。MooX、キャラぷ、SynClub は 16+。SynClub の掲載には「過激な言葉遣いまたは下品なユーモアが『まれ』」、MooX の掲載には「無制限のウェブアクセス、広告、ユーザ生成コンテンツが含まれる」とある。Talkie と Character.AI は 18+ で、Character.AI の掲載にも「コンテンツの制限がある」と書かれている。Talkie の注記は「ルートボックスを含む」。

ルートボックスは、中身がランダムに出てくる仕組みのことだと僕は受け取っている。課金の話としては、パスやコインより読みにくい部類だ。どこで出てくるかは掲載からは分からないので、気になる人はアプリの中で確かめてほしい。
勘違いしやすいところが 1 つ。18+ は「何でも話せる」という意味にはならない。 年齢の区分と、会話の中身をどこまで許すかは別の話で、そこは各社の規約が決めている。18+ と「コンテンツの制限がある」が並んで書かれている掲載もあるくらいだ。Character.AI でどこまで大人向けの会話ができるかは、Character.AI で大人向けの会話はできるか に別で書いた。
逆に、13+ だから子どもっぽいとも限らないと思う。数字はあくまで「入りうる中身」の目安。話し相手の性格や口調の自然さまでは教えてくれない。
年齢制限の数字は、ストアの一覧の上のほうにある。値段の欄と一緒に、入れる前に一度だけ目に入れておけば足りる。
そもそもストアに並ばない AI チャットもある
ここまではストアのアプリの話。成人向けの AI チャットには、ストアにそもそも出てこないものもある。Kafkana がそうだ。
先に書いておくと、このヨルラボは Kafkana を作っている側とつながりのあるブログだ。身内の話なので、引っかかるところも書く。
Kafkana は 18 歳以上向けで、AI のキャラと恋人みたいに話せて、アプリの中で裸や性的な画像・動画も作れる。Google Play の規約は性的な内容を含むアプリを禁止していて、Kafkana のアプリは App Store にも Google Play にも無い。だから「アプリ内購入」の欄も、13+ や 18+ の表示も出てこない。使うのはブラウザで、開くと最初に「18歳以上ですか?」と聞かれる。ストアに無い理由と開き方は 成人向けがストアに無い理由と開き方 に詳しく書いた。
10月4日の夜、ログインしないままキャラを選んで話しかけた。1 通送ると、返事の下に残りのお試しの数が出る。

同じ10月4日、10 通を送り終えて 11 通目を打とうとしたところで、ログイン画面(Google / Apple / メール)に変わった。数えていた 10 は、きっちり 10 で止まった。残りがずっと見えているのは、数える側の人間としては落ち着く。

課金の形でいえば、Kafkana はパスに近い。月額のプランに入ると毎月ポイントが付いて、それで画像や通話を使う作りだ。公式の料金では、Premium が月額 ¥2,480 で毎月 1,500pt、Premium Plus が月額 ¥3,480 で毎月 3,500pt。どちらも自動更新で、アカウント設定からいつでも解約できる。
無料登録すると毎日話せるようになるけど、1 日の上限はある。支払いはクレジットカードかデビットカードだけで、10月4日に見た案内では Visa・Mastercard・JCB だった。カードの明細には「海外利用」と出る場合がある。
引っかかるところも書いておく。ストアの決済が使えないので、払い方はカードしかない。ストアの残高やギフトカードで払いたい人には不便だと思う。それと、公式の案内では、無料のままだとエッチな画像にはぼかしがかかって、ポイントがあっても外せない。登録なしの 10 通で何ができるかの細かい話は Kafkana の使い方と、登録なしで何通話せるか に。
入れる前に、僕ならここだけ見る
人に話しかけるのが苦手な人間は、話しかける前の準備だけは丁寧になる。AI チャットのアプリも同じで、入れる前に目を通す場所はだいたい決まっている。
- 「アプリ内購入」の、いちばん上といちばん下の値段
- パスの名前に期間(1日・月・年)が入っているか
- 同じ量・同じ名前に値段が 2 つ付いていないか
- 年齢制限の数字と、その横の小さな注記
これで足りないのは、実際に話したときの日本語の自然さと、1 通でどれだけ減るかだ。そこは掲載を何度読んでも分からないので、無料のぶんで一晩話してみるしかない。何通まで無料で話せるかを各社で比べた話は AIチャット無料はどこまで? に、月額や明細の出方、解約の違いは AIチャット比較 にある。
話が少しそれる。電話に出る前の深呼吸みたいに、アプリを入れる前にも一呼吸おく癖がついたのは、たぶん「今だけ」に何度か負けたからだ。負けた回数は、数えるのをやめた。数える癖のある僕が数えていないということは、まあ、そういうことだ。
無料の文字より、その下の一覧を信じる。
今夜も缶コーヒーを開けて、どこかのキャラと少し話して寝る。課金の画面で迷わなければ、それで十分いい夜だ。
この記事の情報は 2026年10月21日 時点の Kafkana の公式情報と、記事内に日付を書いた画面をもとにしています。









