AIグラビアを Kafkana スタジオで売るなら、法律上の肖像権とは別に、スタジオの決まりとして「売れない顔」の線がはっきり引いてある。実在の人物や、その写真を元にした顔は売れない。上げたら 1 回でアカウントが凍結される。有名人に似ているかどうかは機械が点数で見ていて、99 点以上はその場で却下、90〜99 点は運営が目で確かめる。

法律の線引きは書かない。僕は弁護士じゃないし、素人が「たぶん大丈夫」と書いても誰も守れない。ただ、作ったグラビアが誰かに似ている気がして、出品ボタンの手前で止まっている人の気持ちはよく分かる。僕も人前に何かを出すときは、三日くらい迷ってからやっと押すタイプだ。なので今回は、Kafkana スタジオで売れるか売れないか、その決まりだけを公式の案内から拾って並べる。

顔を「持ち込む」のか、スタジオで「作る」のか

10月11日の夜、缶コーヒーを片手にスタジオ(kafkana.ai/ja/studio)を開いたら、「製造ライン」として 4 つの工程が並んでいた。キャラを作る(1 体目は無料)、画像・動画を作る、PPV コンテンツに詰める、Kafkana で売る。工場みたいな言い方が妙にしっくりきて、少し笑った。

Kafkana スタジオの料金のしくみ。申請なし、月額なし、画像と動画の料金、本体より少ないポイント、ポイントは本体と共通
スタジオの紹介ページにある「料金のしくみ」。サブスクなしで、ポイントだけで作れる

で、顔の話。ここは二つに分かれる。

一つは、Kafkana の作成画面で AI に顔を作らせるやり方。最初の画面で性別と、リアルかアニメかを選んで、見た目を決めていく。もう一つは、自分で用意した画像を上げる「持ち込み」。このあと書く本人確認や有名人の照合は、公式の案内では持ち込み(アップロード)した画像に対する決まりとして書かれている。

オリジナルキャラ作成の最初の画面。女性・男性、リアル・アニメを選ぶ
キャラ作成の最初の画面。性別と絵柄を選ぶ(2026年10月4日撮影)

ほかの画像生成 AI でグラビアを作り溜めている人は、持ち込みの側になる。「似ちゃったらどうしよう」が一番重くのしかかるのも、たぶんこっちだ。作成画面で同じ顔のまま枚数を増やすやり方は AI美女の作り方 に書いたので、ここでは持ち込みの話に絞る。

もう一つ、日付の決まりがある。クリエイターのキャラ登録で「リアル」を選んで実写のキャラを持ち込む受付は、2026年10月8日に新規が終わった。今から新しく登録できるのはアニメのキャラだけ。すでに登録されている実写キャラと、その PPV コンテンツはそのまま続いている。

知らずに実写キャラを登録しようとして、入口が無くて首をかしげる人はいると思う。不具合ではない。

実写調の画像は、本人確認を済ませた人だけ

2026年10月11日から、実写(AI で作った実写調)の画像や動画を上げられるのは、本人確認を済ませた人だけになった。収益化のときと同じ本人確認で、公式の案内では 2〜3 分。済んでいない人が実写を上げようとすると「実写は本人確認のあとで上げられます」と出て、その場で始められる。

対象は、「自分の絵で作る」で実写を選ぶとき、PPV コンテンツの写真、PPV コンテンツの動画、それとスタジオの登録フォームの顔画像。どの入口から入っても、実写なら同じ扉を通る。

正直、本人確認と聞くと僕は一歩下がる。身分証を出すのは、電話に出るのと同じくらい気が重い。とはいえ、これは「実写調のグラビアを売るなら、誰が上げたのか分かる状態にしておいてください」という話だと思う。顔を売る側が名乗らないまま、というのは、買う側から見ても落ち着かない。

それと、最初の 1 回だけチェックを付ける宣言がある(2026年10月12日から)。文言はこうだ。

「これから上げる人物はすべて AI で作った架空の人物です。実在の人物やその写真を元にしたものは上げません」。アカウントごとに 1 回だけで、文言が変わったときだけもう一度出る。

軽い一文に見える。けど、あとで書く凍結の話と合わせて読むと、これがかなり重い。チェックを付けた時点で、「実在の人じゃない」と自分で約束したことになるからだ。

チェックボックス一つが、いちばん重い。

有名人に似ているかは、点数で 3 つに分かれる

ここが一番知りたいところだと思う。実写を上げると、毎回、機械が 2 つのことを確かめる。有名人に似ていないか。18 歳未満に見えないか。有名人のほうは点数で 3 段階に分かれていて、公式の案内をそのまま表にするとこうなる。

有名人との似かた何が起きるか違反に数えるか
99 点以上(かなり似ている)その場で却下。理由が出る―
90〜99 点(少し似ている)却下はせず「運営が確認しています」と出る。運営が目で見比べてから審査へ数えない
90 点未満そのまま審査へ―

真ん中の段を見て、僕は少しほっとした。AI で顔を作っていると、どこかの誰かに少し似るのは、まあ、避けようがない。それを機械が即座に弾かず、人の目で見比べるところまで持っていく。しかも違反には数えない。「少し似ている」だけで前科が付くわけじゃない。

ただし例外が 1 つある。「自分の絵で作る」で実写のキャラを作るときだけは、90〜99 点でも「この顔は有名人に少し似ているため使えません。別の顔の画像で」と断られる。キャラがその場で使える作りなので、運営の確認を待たせる置き場が無いから、という理由だ。こっちも違反には数えない。別の顔で作り直せばいい。

で、話が少しそれるけど、点数というのが僕は好きだ。数える癖のある人間にとって、「なんとなく似ている」が数字になっているのは安心する。自分の気分で「これは似てない」と言い張っても、機械は聞いてくれない。逆に言えば、言い訳の余地も無い。

動画も同じ 3 段階で見る。動画の中の 5 か所のコマを見て、99 点以上なら却下、90〜99 点なら「運営が確認しています」のまま運営が再生して決める。

もう一つ大事なのは、機械を通ったあとも最後は運営が目で見てから公開されること。90 点未満で審査に回ったからといって、それで売り場に並ぶわけではない。点数は入口のふるいで、決めるのは人だ。

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申請なしで、作るところから

決まりを読んだら、スタジオの画面も見ておく

スタジオを見てみる

18 歳以上の方のみ

18 歳未満に見える顔は、その場で落ちる

こっちは段階が無い。機械が 18 歳未満に見えると判定したら、その場で却下される。

グラビアは若く見せたくなるジャンルなので、ここで引っかかる人は出ると思う。童顔に寄せすぎたとか、制服っぽい服を着せたとか。設定では成人のつもりでも、判定は画像の見た目で決まる。

設定の話もしておく。利用規約では、未成年を思わせる設定そのものが禁止されている。キャラは 18 歳以上の設定にする。規約の細かい中身は aiチャット 18禁でもダメなこと にまとめた。

ここは迷う場所じゃない。

「AI で作ったか」は、機械では見ていない

これは意外と知られていない気がする。Kafkana の照合は、その画像が AI で作られたものか、本物の写真か、を機械では判定していない。公式の案内にそう書いてある。

じゃあ何で守っているのかというと、本人確認、最初の宣言、運営の審査、それと通報。つまり、実在の人の写真をうまく AI っぽく加工して上げても、機械の段階では止まらないかもしれない。けれど、それは「すり抜けられる」という話にはならない。宣言にチェックを付けた本人が誰かは、本人確認で分かっているし、運営の目と通報がある。

僕はこれを、正直な作りだと思った。「AI 生成かどうかを機械で全部見抜きます」と書かれていたら、かえって疑う。できないことはできないと書いてあるほうが、信用できる。「ダメなところを書かないおすすめは広告」という持論を、自分のブログで曲げるわけにもいかない。

動画も同じ考え方だ。ほかのサービスで作った動画も PPV コンテンツに入れられるけど、AI で作ったもの・描いたもの(アニメ調)に限られる。実在の人物を撮った動画はダメで、利用規約の第 6 条に書いてある。

実在の人を上げたら、1 回で全部止まる

ここが一番怖いところで、一番はっきりしている。

実在の人物の写真や動画、それを元にしたものを上げた違反は、1 回でアカウント凍結になる。警告から始まる段階は無い。公式の案内に書かれている中身は、次のとおり。

  • 公開していたキャラと PPV コンテンツは全部非公開になる
  • 売上の受け取りが止まる(買った人へのポイントの返還はしない)
  • 同じ本人(本人確認の氏名と生年月日)で作り直すこともできない

最後の行が効く。別のメールアドレスで作り直せば済む、という話ではない。本人確認で名前と生年月日が紐づいているから、同じ人間としてはもう戻れない。

これを読むと、さっきの 90〜99 点の段がますますありがたく見える。「少し似ている」は違反じゃない。違反になるのは「実在の人そのもの、またはその写真が元」のほう。似ているかどうかを機械が測る話と、誰を元に作ったかという話は、別のものだと分けて考えたほうがいい。前者は運が絡む。後者は、自分が何を元にしたか、自分が一番よく知っている。

異議があるときは、通知(規約違反の画面)から申し立てるか、support@kafkana.ai に送る。

運営は、実写の持ち込みを一時的に全員止めることがある。そのときは「実写の持ち込みはいま止めています」と出る。自分だけが弾かれたわけではないので、慌てなくていい。

まあ、僕みたいな小心者は、こういう決まりを読むと「じゃあ実写はやめておくか」となる。それも一つの答えだと思う。

アニメ調なら、どこまで気楽か

実写の話ばかりで胃が重くなった人に、少し軽い話を。アニメ調の持ち込みには、本人確認は要らない。

2026年10月10日から、Kafkana スタジオの日本語版では、アニメのキャラなら誰でも自分の絵を持ち込んで作れる。入口は、スタジオの「キャラを作る」の最初の画面の「自分の絵で作る」と、スタジオのキャラ登録の顔画像。PPV コンテンツの写真のアップロードは、今までどおり前に使ったことがある人だけだ。

Kafkana のホーム画面。女性・男性、アニメ・リアルでキャラを絞り込める
ホーム画面。女性/男性、アニメ/リアルで絞り込める(2026年10月4日撮影)

ただ、アニメ調にも宣言はある。他人の作品、実在の人物、18 歳未満に見えるものは上げない。これも 2026年10月12日から最初の 1 回だけだ。

ほかの画像生成 AI で自分で作ったオリジナルの絵も、「自分の絵で作る」に使える。ダメなのは、アニメやゲームの既存のキャラ(いわゆる版権キャラ)と、実在の人物に見える絵。アニメ調だからといって、どこかの人気キャラにそっくりなら持ち込めない。肖像の話とは少し違うけど、「他人のものを自分のものとして売らない」という線は同じ場所に引いてある。

グラビアっぽさを出したいなら、アニメ調で作るほうが線引きで悩む場面は確実に減る。アニメ調のキャラで売る条件は AIイラストで稼ぐ方法 に書いた。それと、裸や性行為の画像をスタジオで作れるのはプラン加入者だけ、という別の決まりもある。そっちは AIエロ画像の販売はどこまでできるか で。

売れたら、いくら戻るのか

顔の線を越えずに売り場まで出せたとして、最後に気になるのはお金だと思う。PPV コンテンツの売上は、収益化の承認後(本人確認が済んだ後)に売れた分なら最大 80% が現金で戻る。収益化の前に売れた分は、20% がポイントで戻る。現金は 5,000 円からスタジオの画面で振込を申請できる。

収益化の説明。PPV コンテンツの売上は最大 80%、紹介したお客さんのプラン料金は 30%、稼ぐまでの道のり 5 段
スタジオの紹介ページの「収益化」。最大 80% と 30% は、どちらも収益化の承認後の話

ここで面白いのは、実写の持ち込みと現金化が、同じ本人確認でつながっていることだ。実写調のグラビアを売る人は、上げる前に本人確認を済ませる。その時点で収益化も済む。名乗った人だけが顔を売れて、名乗った人だけがお金を受け取れる。よくできているなと思った。

売る場所と手順の全体は AI美女の画像を売れる場所 と AI美女で稼ぐ方法 に分けて書いてある。いくら稼げるかは、僕には約束できない。そこは正直に言っておく。

夜中に一人で作った顔が、知らない誰かの顔に少し似ていた。それだけでアカウントが消えるわけじゃない、と分かっただけで、出品ボタンは少し軽くなると思う。僕なら、そのボタンを押す前にもう一本、缶コーヒーを開けるけど。

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作る側に回る

アニメ調なら、本人確認なしで持ち込める

スタジオを見てみる

18 歳以上の方のみ

この記事の情報は 2026年10月17日 時点の Kafkana の公式情報と、記事内に日付を書いた画面をもとにしています。